三叉神経痛の治療

大きく分けて4つあります。

  1. 薬物療法:いわゆる飲み薬です。最も手軽な治療法です。カルバマゼピンという薬が特効薬で、効果はほとんどの方にみられます。ただし飲み方に注意があります。必ず食べる前(食前45分くらい)に飲んでください。また、カルバマゼピンは副作用が多いのが特徴です。ブツブツ(発疹)がでたら必ず中止してください。カルバマゼピン以外の薬は、効きが良い薬はありません。
  2. 脳外科での手術:三叉神経痛の原因は主に動脈硬化による血管の蛇行が三叉神経に接触して起きるものが多いです。そのため、三叉神経に隣接す血管をずらして、遠ざける手術です。難聴になる可能性があります。
  3. ガンマナイフ:放射線を当てる方法です。以前は保険診療ではありませんでしたが、今は他の治療法が無効な時には保険適応になります。
  4. 三叉神経ブロック:当院で主に行っている治療法のひとつです。レントゲンやエコーなどを使って、神経の近くまで針先をすすめて薬や熱などを加えます。痛みは止まりますが、その部位の感覚が低下します。