三叉神経痛の診断

三叉神経は図のように大きく3つの部分に分かれます。このうち、真ん中の枝(V2:上顎神経)はさらにふたつに分かれています。
主な痛みの場所は以下の通りです。
 

  • 一番上の枝(V1:前頭神経):額の左右どちらか、頭の前半分、上まぶた
  • 真ん中の枝(V2:上顎神経):頬、上くちびる、上の歯・歯ぐき、こめかみ
    (このうち鼻のわき、上の前歯などの場合は、V2の枝の眼窩下神経になります)
  • 一番下の枝(V3:下顎神経):下くちびる、下の歯・歯ぐき、下あご、舌

 
上の場所に電気の走るような痛みが来ます。痛みは一瞬です。5分以上など、長く持続することはありません。話している途中で痛くてしゃべられなくなるのは三叉神経痛の特徴です。
他には、歯磨き、洗顔、髭剃り、化粧などがひどくなります。食事の時に口を開けたり噛んだりするときが痛くなります(飲み込むときだけ痛いのは、三叉神経痛ではなく、舌咽神経痛という病気です)。