帯状疱疹(後神経痛)とは
『帯状疱疹』とは、皮膚にブツブツができて痛みが出る疾患です。一般的には皮膚科の病気と思われていますが、神経がやられる病気です。
原因は水ぼうそうのウイルスです。水ぼうそう(水痘)は、一度かかると二度とかかることはありませんが、身体の中には水ぼうそうのウイルスが残っているのです。
普段はおとなしくしているので問題はありませんが、抵抗力が減ったとき(免疫力が低下したとき)に脊髄や脳から出てくる神経に沿って水ぼうそうのブツブツ(水疱)がでます。これが帯状疱疹です。
最も多くでる場所は、胸部や腹部です。この場合、肋間神経がやられることにより帯状にブツブツがでるため、帯状疱疹と言われています。
帯状疱疹急性期の水疱がなくなった後でも痛みがつづくような場合を、『帯状疱疹後神経痛』と呼びます。この場合、色素沈着といって皮膚に色が残ることはありますが、水疱はありません。通常は帯状疱疹が発症してから数ヶ月しても痛みが残る場合を指すことが多いようです。この痛みは、時には10年以上も続くことがあり、一度帯状疱疹後神経痛になると慢性的に経過します。