帯状疱疹の治療
水疱が出て間もない時期には、抗ウイルス薬を内服します。痛みが強い場合などは点滴で行うこともありますが、その場合は入院が必要です。
同時に痛み止めを内服します。通常、ロキソニンやボルタレンなどのいわゆる鎮痛剤(非ステロイド系抗炎症薬)が用いられます。水疱がはっきりしている時期(急性期)に、しっかりと痛みを取ると帯状疱疹後神経痛に移行することが少なくなります。
通常の鎮痛薬でも痛みが強い場合は、オピオイドや神経の痛みに効く抗うつ薬などを用います。
それでも痛みが強い場合や、夜間に痛みで目が覚めてしまう場合などは、神経ブロックを用います。神経ブロックには何種類かありますが、外来で行うもの(星状神経節ブロックや硬膜外ブロック)、数日の入院で行うもの(パルス高周波を用いた神経根ブロック)、2~3週間の入院を要するもの(持続硬膜外ブロック)など痛みの強さや生活の支障度によって施行する神経ブロックが変わります。