帯状疱疹の診断
帯状疱疹に罹患すると、皮膚に水のようなものを含んだブツブツ(水疱)ができます。水疱がでて痛みやかゆみを伴う場合は、帯状疱疹の可能性が高いです。水疱が出ていて痛みが強い時期が帯状疱疹です(帯状疱疹後神経痛は、色素沈着していることはありますが発疹はない時期です)。
体の片側(右半身か、左半身のどこか)に水疱ができます。「帯状疱疹が体を一周すると死ぬ」という言い伝えがありますが、通常の帯状疱疹ではそのようになることはありません。ただし汎発性帯状疱疹といって、体の何カ所かに水疱ができることがありますが、そのときは免疫が弱っているときが多く、がんなどの基礎疾患があることが多いです。そのためそのような言い伝えができたのだと思われます。
通常下記のような発疹が出現します。その前後に痛みがある場合が多いです。尋常ではないほどの痛みがあることがあります。痛みがひどいときは、早めにペインクリニックを受診してください。ペインクリニックの受診をすすめる場合は、以下のような時です。
- 発疹が出る前から痛みが出ていた場合
- 発疹の出ている場所の感覚が鈍い場合
- ちょっと触っただけでビリビリと痛みが強い場合
- 発疹の範囲が広い場合
- 痛みで夜寝られない場合
- 糖尿病がある場合
- ステロイド薬を常時服用している場合
早期から治療すれば痛みが残らない場合が多いですが、放置して痛みが残った場合(帯状疱疹後神経痛)は、なかなか治りにくいこともあります。早めの受診をお勧めします。