片頭痛とは
『片頭痛』には、以下のような特徴があります。
- 女性に多い(男性の4倍)
- 思春期ごろ~60歳頃
- 月に1~2回、多いときで週に1回程度
- 発作的に起こり、4~72時間持続
- 頭の片側のこめかみから眼のあたりが痛くなる脈打つように「ズキンズキン」と痛む
- 「日常生活が妨げられる」ほどの強さで、仕事を休むことがある
- 階段の昇降など、日常的な動作により頭痛が悪化する
- 悪心・嘔吐を伴うことが多い
- 遺伝が関係することがある
- 予兆や前兆が見られることがある
片頭痛の治療法
片頭痛の治療は、まず「片頭痛かどうかをしっかり診断する」ことが大切です。
よく「片頭痛持ち」という方がいらっしゃいますが、実際に片頭痛の方は少ないようです。片頭痛でなければ、片頭痛の治療薬は効きません。
まず専門医による診断を受けることが、治療の第一歩となります。
片頭痛の薬には痛いときに飲むもの(頓服)と、常時飲んでおいて発作を抑えるもの(予防薬)があります。
- 頓服薬
片頭痛の発作の際は市販の頭痛薬はあまり効きません。トリプタンという種類の頓服薬が効果があります。
(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト、アマージの5種類があります)
トリプタンは医師の処方が必要ですので、医療機関を受診してください。 - 予防薬
片頭痛を起こしにくくする薬剤ですが、通常効果が出るまでは1~2ヶ月間かかります。
効果が出ると、ひどい発作は起きにくくなります。 - 注射薬
トリプタンの内服薬が効かないときには、注射薬を用います。
注射薬には、病院などで注射してもらうものと、自分で注射する(自己注射)のものがあります。