頭痛の診断


頭痛は皆さんが多く経験する症状です. しかし,病気(疾患)という概念があまりないように思われます.「たかが頭痛くらいで休むなんて」という風潮もあるのも事実です.しかし日本国民の多くがこの慢性的な頭痛に悩まされています.特に症状がひどく仕事や学業に影響がある片頭痛などはまだまだ十分には知れ渡っていません.
頭痛は大きく分けて以下の3つに分類されます.
1.日常におきる頭痛
二日酔いや風邪による頭痛などが代表的なものです.特殊なものには『かき氷を食べておきる頭痛』があります.通常しばらくすると軽快するものですので、心配ありません。ひどいときは市販の頭痛薬(鎮痛剤)をお飲みになってください.
2.症候性頭痛(二次性頭痛)
何か他の病気によっておきる頭痛のことです。代表的なものには『くも膜下出血』、『脳腫瘍』、『髄膜炎』などがあります。発熱などが伴っているときは注意が必要です。他には『慢性副鼻腔炎』や『顎関節症』でも慢性的な頭痛を起こす可能性があります
3.一次性頭痛
CTやMRIなどで異常がないのに慢性的な頭痛があるときは、機能性頭痛である可能性があります。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つがあります。この頭痛の方は日本国内で3000万人といわれていますが、ほとんどの方が市販の鎮痛剤程度で済ましていることが多いようです。最近は大変よい薬も出てきており、ひどい方は専門医療機関への受診をお勧めします。